■ 2021年度事業活動報告(2021年4月1日~2022年3月31日)
2021年度の一般社団法人国際栄養食品協会(AIFN:アイファン)の活動は、新型コロナウイルス感染症の影響による制約を引き続き受けたものとなりました。
AIFNのミッション・ステートメントに基づく活動として重視してきた、教育・啓発活動については、Web配信講義の可能性を探る活動にとどまりました。会員団体の実施するサプリメントに関連する通信教育活動への協力は引き続き実施いたしました。
健康食品産業協議会には当協会の理事長、副理事長、専務理事、および理事が、執行役員会、理事会、分科会に積極的に参加するなどして、行政への窓口としての健康食品産業協議会の充実、ビタミン・ミネラルの機能性表示拡大(栄養機能性食品として)の実現、食薬区分で専ら医薬品に分類されている素材の健康食品への使用拡大、機能性表示食品のエビデンス向上、業界としての広報活動の充実に向けて活動を行いました。
また、会員会社が食品添加物として申請した25-ヒドロキシコレカルシフェロールについての食品安全委員会の審議結果(案)に対してはパブリックコメントを提出しました。
AIFN会員への情報提供として、AIFNインフォーメーションを配信し、国際、行政および科学情報の提供を引き続き実施しました。行政情報では、時機を得た官庁ニュースの詳細化に取り組み、国際ニュースでは、IASDAニュースフラッシュの英語版・日本語版の発信を引き続き実施しました。
今年度の主な活動結果を以下に示します。
- 理事会は、今年度はWeb会議で実施し、6回開催いたしました。
- 教育・情報提供における活動として、講座のWeb配信するための検討を行いました。
また、会員団体のサプリメント管理士教育事業における資格認定のサポートを継続しており、サプリメントの正しい知識の普及に貢献しています。 - (一社)健康食品産業協議会では、執行役員会および理事会に参加し、行政への窓口としての健康食品産業協議会の充実を図ってきたほか、同協議会における広報委員会の設置にむけた準備会を主導いたしました。また、同協議会の分科会活動では、「食薬区分分科会」ならびに「ビタミン・ミネラル分科会」ではAIFN理事がリーダーシップをとって進めており、「エビデンス向上委員会」でも活動しております。さらに食品産業コーデックス対策委員会には理事が専門委員として参画いたしました。
- 25-ヒドロキシコレカルシフェロールについての食品安全委員会の審議結果(案)に対してパブリックコメントを提出しました。
- IADSA会員団体として、今年度はWeb開催されたIADSA総会、および関連セミナーに専務理事が参加しました。IADSAニュースフラッシュについては日本語版の作成を引き続き行い、CODEX関連ニュースなどを含め、会員に発信しました。
- AIFNインフォーメーションやホームページを通じて、会員に行政情報、IADSA情報等をいちはやく届けてきました。
- 組織強化
- 執行理事(理事長、副理事長、専務理事)を中心に、情報交換を密にし、団体、会員などからの要望、要請に対応しました。理事会は6回開催し、AIFNの活動案件の迅速な決定を行いました。
- AIFNインフォーメーションを通じてより多くの情報の提供に心掛けました。
- 事務局業務の見直しを引き続き行いました。事務局移転については見送りました。
- 会員への情報提供および機会の提供
- 事務局から下記の配信物を情報として提供しました。
AIFNインフォーメーション:268件
内容は、IADSA情報(IADSA News Flash<英語版、日本語版>ほか:27件)、行政関連情報、
CODEX情報、セミナー等イベント情報等 - ホームページの充実
会員サイトで、機能性表示食品届出一覧表、およびその他行政関連情報、IADSA提供資料等を公開しました。
- 事務局から下記の配信物を情報として提供しました。
- 規制緩和推進
- 食薬区分の見直し
(一社)健康食品産業協議会の「食薬区分分科会」活動は、いくつかの素材が専ら医薬品として扱われていることが問題であるとして活動を続けていましたが、2020年に食薬区分WGで審議にかかった5成分がいずれも医薬品の扱いのままという審議結果となったことを受け、活動方針を練り直しています。食薬区分制度改善に関する情報を収集する努力を今後も継続しながら、併せて、日本国内で新規素材の事業化するにあたって考慮すべき法的側面を、食薬区分に限らず、業界の自主基準として作成することを合意しました。 - 栄養機能食品制度の改革支援
(一社)健康食品産業協議会の「ビタミン・ミネラル分科会」で、ビタミンC、D、Eに関する表示拡大案、および切り出し表現自主ルールについて消費者庁との意見交換を重ねてきました。切り出し表現自主ルールについては収穫がありませんでしたが、栄養機能表示制度の表示拡大調査事業に関して消費者庁及び調査担当業者と情報交換を行い、。企業側の意見が反映されるよう要望し、アンケートを提出しました。 - 食品産業コーデックス対策委員会に、理事が専門委員として参画しました。
- 食薬区分の見直し
- 消費者教育・啓発活動
今期も新型コロナウイルス感染症による制約からセミナー等を実施できませんでした。
- 関連団体との連携強化
- IADSAの総会(Web)に参加。国際情報の収集を行い、最新情報をAIFNインフォーメーション(e-mail)等にて会員に配信しました。
- (一社)健康食品産業協議会では、執行役員会および理事会に参加し、行政への窓口としての健康食品産業協議会の充実を図ってきたほか、同協議会における広報委員会の設置にむけた準備会を主導いたしました。また、同協議会の「ビタミン・ミネラル分科会」ではAIFN理事がリーダーシップをとって進めているほか、「食薬区分分科会」「エビデンス向上分科会」に理事が参加して活動しています。
- (一社)食品産業センターが取りまとめる「食品産業コーデックス対策委員会」の栄養・特殊用途食品部会に理事が委員として加わり、年6回の会議に参加しました。
- 健康食品の安全性認証機関を認定する(一社)日本健康食品認証制度協議会において、安全性・品質の確保に関する活動に、理事、運営幹事として協力しました。